{
2012/10/24(水) }
ディスカス水槽では、赤虫、ディスカスハンバーグ、ディスカスフードなど、いろいろな餌を与える。それも水槽水量に対して、大量の餌を給餌している状態です。ディスカス飼育では、60cmワイド水槽でカージナルテトラを何百匹、何千匹分に値する餌を与えていることは普通にあることです。
水槽水量に対して給餌量が多いということは、その分排泄物である糞も比例して多いことになります。当然、アンモニア量も多いので、浄化するバクテリア量も多いので、バクテリアの死骸も多いことになります。ディスカス水槽の場合は、ゴミが多いのですが、これをどのように処理するかを整理して考えることが必要です。
ディスカス水槽には、十分なろ過能力を備えたフィルターの設置を推奨していますが、物理濾過と生物ろ過の役割を分割して、主に生物ろ過の能力を長期間維持できる設置が理想です。
テトラのP-Ⅰフィルターやエーハイムのプレフィルターを外部フィルターや上部式フィルターのストレーナーと交換する方法が多く用いられています。今回は、物理濾過として、最も能力の高いスポンジブロックを検証してみましょう。
スポンジブロックは、生物ろ過用のろ材として使われることもあるようですが、仕切り板のように水槽内に設置して、物理濾過を行なうのに適しています。スポンジには、水中で使用できる素材と水中で使用し続けると加水分解してしまう素材があります。国産でも水中で使用できるスポンジがありますが、スポンジとしての出来が良すぎるのか、柔軟性と弾力性があり、水槽内に突っ張って設置するには、ぐにゃぐにゃして設置しづらく高価でした。スポンジブロックは、ドイツではどこの熱帯魚店でも売っているほど定番商品で、いろいろなアイデアを用いて使われています。ろ過槽のろ材として使われたり、水槽内を仕切って、生物ろ過&物理濾過として使用されています。日本では、ディスカス愛好家が使用していますが、まだまだ馴染みは薄いようです。ドイツでは、日本の上部式フィルターのウールマット並の認知度かもしれません。
私がドイツで見たスポンジブロックの使い方をご覧ください。
(画像をクリックすると拡大されます)

魚とフィルターの吸い込み口(ストレーナー)をスポンジブロックで仕切って使用します。オーバーフロー水槽のオーバーフローパイプを仕切っても有効です。
設置は簡単で、カッターでカットして設置します。
設置方法は、下記ページをご参照ください。
http://www.aquashop-es.jp/free_9_48.html
今回は、スポンジブロックの働きについてお話します。
我々に最も近いところで「水」といえば、上下水があります。
水道局の処理方法をご覧ください。
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/water/pp/hakken/h06.html
下水処理方法です。
http://www.mizumirai.net/shorij/index.htm
どちらにも「沈殿池」というものがあります。
水道は下水ほど汚れた水を処理するのではありませんので、凝集剤でゴミをフロックにしてから沈殿させます。
下水は、人間の生活排水を処理するので、上水よりもゴミが多いので、微生物を使用して分解してから沈殿させます。どちらも最後に塩素で殺菌して、飲み水として使ったり、放流しています。
先の図をご覧ください。
No1の「餌」は、魚に与えた餌を示します。ほとんどの餌を食べ尽くしても細かくなった餌は、フィルター吸い込み口の方行へ水流によって移動します。糞も吸い込み口の方行へ移動します。
ノーマルのストレーナーだと水流に乗って移動した細かい餌や糞は、ストレーナーから吸い込まれてフィルター内に入ります。しかし、スポンジブロックがあれば、細かくなった餌はスポンジ表面にNo2のように止まります。細かくなった餌でもスポンジの表面に止まっていれば、その大半は魚が食べてくれるでしょう。餌としてのゴミは少なくなります。
No2の下に緑色の「糞」があります。これは、水槽内で排泄された魚の糞です。餌の残りカスも混ざっていることでしょう。これらは、定期的に飼育者が取り除くことが理想です。上下水処理だと沈砂池の役割です。後の処理に負担をかけないように、ある程度ここで処理します。
それでも細かくなった餌や糞は、スポンジブロック内に侵入します。図No3です。設置したばかりのスポンジブロックは微生物は着生していませんが、餌や糞、飼育水がスポンジブロック内に入ると微生物が発生してスポンジブロックに着生します。No2の餌や糞は、No3のスポンジブロック内で汚泥として分解されてます。分解された汚泥は、No4のように下に落ちてNo5の場所に溜まります。
No4のスポンジブロック内部は、下水処理の生物反応槽と同じ働きをしています。
そして、スポンジブロックで分解された汚泥が溜まる場所No05は、沈殿池と同じ働きをする沈殿槽となります。
汚泥は沈殿して、上層の水がフィルター内に吸い込まれて、さらに硝化バクテリアによって浄化されます。スポンジブロックでも硝化バクテリアによる浄化は行なわれていますが、大きなスポンジでもバクテリアが着生する表面積が少ないので、この処理はメインフィルターに任せます。
上下水処理では、最後に塩素処理を行ないますが、水槽環境でも最後に殺菌筒を使用して減菌することは、有効な手段で、より理想的な水槽環境となり、魚のストレスを軽減します。
スポンジブロックは、微生物をスポンジに着生させて分解、浄化を行ないます。分解された汚泥は沈殿するので、取り除くのは容易です。スポンジブロックによって沈殿槽が設けられましたが、無い場合は、これらの汚泥がフィルター内に入ってしまいますので、メンテナンス周期が短くなります。もし、スポンジブロックやストレーナー部をスポンジに変更しないで、ノーマルのストレーナーだった場合は、水槽内を浮遊する餌や糞が大量にフィルター内に侵入してしまい、アッという間に汚泥の溜まり場になってしまいます。
フィルターのメンテ周期が延びるということは、硝化バクテリアの良い働きが長く続くということです。メインフィルターが良い働きをしていれば、なるべく手を触れないことです。そうすれば良い状態が続きます。良い状態でも手を振れることで、バクテリアの生態系が崩れて、ろ過バランスも崩れます。
良い生物ろ過を長期間維持するためには、物理濾過は必要不可欠な方法です。
今回は、水槽環境を上下水処理場を用いて説明しましたが、「水槽のろ過=上下水処理」と思っては間違いです。水槽のろ過の一部=上下水処理は考えられます。水槽環境=地球、水槽環境=アマゾン河と考えるのが正しいと思います。
最近になって、大昔に流行った微生物を用いていると時々耳にしますが、下水処理の生物反応槽ではディスカスは生きられないことを考えてください。水中のバクテリアは、何処かに着生しようとします。魚の体表や鰓も着生場所です。熱帯魚の中でストレスを感じる能力が高いディスカスは、良いバクテリアも悪いバクテリアも水中を漂っているバクテリア全てをストレスとして感じます。白点病を始めほとんどの病気の大元の原因は「ストレス」です。ストレスがなければ病気にならないと言っても過言ではありません。水槽環境は地球と同じで、ディスカスを含めたいろいろな生物が共存する生態系から成り立っています。極端な話、バランスが整えば、必要な生物は必要な数だけ生息し続けることが出来ます。バクテリアなどの微生物は、必要であれば、自然と必要な数だけ発生します。お金はかからず無料で発生します。バクテリアなどの微生物を立ち上げ当初に用いることは有効ですが、過剰に投入することで、良かれと思って添加したバクテリアが魚のストレスになっていることもあります。尾腐れ、鰭腐れ病を引き起こす事もあります。新規に水槽を立ち上げる時だけ、適したバクテリアを適量使うことは良いことですが、長くて1か月程度です。私は、それ以降、使ったことはありませんし必要だと感じたこともありません。
水槽水量に対して給餌量が多いということは、その分排泄物である糞も比例して多いことになります。当然、アンモニア量も多いので、浄化するバクテリア量も多いので、バクテリアの死骸も多いことになります。ディスカス水槽の場合は、ゴミが多いのですが、これをどのように処理するかを整理して考えることが必要です。
ディスカス水槽には、十分なろ過能力を備えたフィルターの設置を推奨していますが、物理濾過と生物ろ過の役割を分割して、主に生物ろ過の能力を長期間維持できる設置が理想です。
テトラのP-Ⅰフィルターやエーハイムのプレフィルターを外部フィルターや上部式フィルターのストレーナーと交換する方法が多く用いられています。今回は、物理濾過として、最も能力の高いスポンジブロックを検証してみましょう。
スポンジブロックは、生物ろ過用のろ材として使われることもあるようですが、仕切り板のように水槽内に設置して、物理濾過を行なうのに適しています。スポンジには、水中で使用できる素材と水中で使用し続けると加水分解してしまう素材があります。国産でも水中で使用できるスポンジがありますが、スポンジとしての出来が良すぎるのか、柔軟性と弾力性があり、水槽内に突っ張って設置するには、ぐにゃぐにゃして設置しづらく高価でした。スポンジブロックは、ドイツではどこの熱帯魚店でも売っているほど定番商品で、いろいろなアイデアを用いて使われています。ろ過槽のろ材として使われたり、水槽内を仕切って、生物ろ過&物理濾過として使用されています。日本では、ディスカス愛好家が使用していますが、まだまだ馴染みは薄いようです。ドイツでは、日本の上部式フィルターのウールマット並の認知度かもしれません。
私がドイツで見たスポンジブロックの使い方をご覧ください。
(画像をクリックすると拡大されます)

魚とフィルターの吸い込み口(ストレーナー)をスポンジブロックで仕切って使用します。オーバーフロー水槽のオーバーフローパイプを仕切っても有効です。
設置は簡単で、カッターでカットして設置します。
設置方法は、下記ページをご参照ください。
http://www.aquashop-es.jp/free_9_48.html
今回は、スポンジブロックの働きについてお話します。
我々に最も近いところで「水」といえば、上下水があります。
水道局の処理方法をご覧ください。
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/water/pp/hakken/h06.html
下水処理方法です。
http://www.mizumirai.net/shorij/index.htm
どちらにも「沈殿池」というものがあります。
水道は下水ほど汚れた水を処理するのではありませんので、凝集剤でゴミをフロックにしてから沈殿させます。
下水は、人間の生活排水を処理するので、上水よりもゴミが多いので、微生物を使用して分解してから沈殿させます。どちらも最後に塩素で殺菌して、飲み水として使ったり、放流しています。
先の図をご覧ください。
No1の「餌」は、魚に与えた餌を示します。ほとんどの餌を食べ尽くしても細かくなった餌は、フィルター吸い込み口の方行へ水流によって移動します。糞も吸い込み口の方行へ移動します。
ノーマルのストレーナーだと水流に乗って移動した細かい餌や糞は、ストレーナーから吸い込まれてフィルター内に入ります。しかし、スポンジブロックがあれば、細かくなった餌はスポンジ表面にNo2のように止まります。細かくなった餌でもスポンジの表面に止まっていれば、その大半は魚が食べてくれるでしょう。餌としてのゴミは少なくなります。
No2の下に緑色の「糞」があります。これは、水槽内で排泄された魚の糞です。餌の残りカスも混ざっていることでしょう。これらは、定期的に飼育者が取り除くことが理想です。上下水処理だと沈砂池の役割です。後の処理に負担をかけないように、ある程度ここで処理します。
それでも細かくなった餌や糞は、スポンジブロック内に侵入します。図No3です。設置したばかりのスポンジブロックは微生物は着生していませんが、餌や糞、飼育水がスポンジブロック内に入ると微生物が発生してスポンジブロックに着生します。No2の餌や糞は、No3のスポンジブロック内で汚泥として分解されてます。分解された汚泥は、No4のように下に落ちてNo5の場所に溜まります。
No4のスポンジブロック内部は、下水処理の生物反応槽と同じ働きをしています。
そして、スポンジブロックで分解された汚泥が溜まる場所No05は、沈殿池と同じ働きをする沈殿槽となります。
汚泥は沈殿して、上層の水がフィルター内に吸い込まれて、さらに硝化バクテリアによって浄化されます。スポンジブロックでも硝化バクテリアによる浄化は行なわれていますが、大きなスポンジでもバクテリアが着生する表面積が少ないので、この処理はメインフィルターに任せます。
上下水処理では、最後に塩素処理を行ないますが、水槽環境でも最後に殺菌筒を使用して減菌することは、有効な手段で、より理想的な水槽環境となり、魚のストレスを軽減します。
スポンジブロックは、微生物をスポンジに着生させて分解、浄化を行ないます。分解された汚泥は沈殿するので、取り除くのは容易です。スポンジブロックによって沈殿槽が設けられましたが、無い場合は、これらの汚泥がフィルター内に入ってしまいますので、メンテナンス周期が短くなります。もし、スポンジブロックやストレーナー部をスポンジに変更しないで、ノーマルのストレーナーだった場合は、水槽内を浮遊する餌や糞が大量にフィルター内に侵入してしまい、アッという間に汚泥の溜まり場になってしまいます。
フィルターのメンテ周期が延びるということは、硝化バクテリアの良い働きが長く続くということです。メインフィルターが良い働きをしていれば、なるべく手を触れないことです。そうすれば良い状態が続きます。良い状態でも手を振れることで、バクテリアの生態系が崩れて、ろ過バランスも崩れます。
良い生物ろ過を長期間維持するためには、物理濾過は必要不可欠な方法です。
今回は、水槽環境を上下水処理場を用いて説明しましたが、「水槽のろ過=上下水処理」と思っては間違いです。水槽のろ過の一部=上下水処理は考えられます。水槽環境=地球、水槽環境=アマゾン河と考えるのが正しいと思います。
最近になって、大昔に流行った微生物を用いていると時々耳にしますが、下水処理の生物反応槽ではディスカスは生きられないことを考えてください。水中のバクテリアは、何処かに着生しようとします。魚の体表や鰓も着生場所です。熱帯魚の中でストレスを感じる能力が高いディスカスは、良いバクテリアも悪いバクテリアも水中を漂っているバクテリア全てをストレスとして感じます。白点病を始めほとんどの病気の大元の原因は「ストレス」です。ストレスがなければ病気にならないと言っても過言ではありません。水槽環境は地球と同じで、ディスカスを含めたいろいろな生物が共存する生態系から成り立っています。極端な話、バランスが整えば、必要な生物は必要な数だけ生息し続けることが出来ます。バクテリアなどの微生物は、必要であれば、自然と必要な数だけ発生します。お金はかからず無料で発生します。バクテリアなどの微生物を立ち上げ当初に用いることは有効ですが、過剰に投入することで、良かれと思って添加したバクテリアが魚のストレスになっていることもあります。尾腐れ、鰭腐れ病を引き起こす事もあります。新規に水槽を立ち上げる時だけ、適したバクテリアを適量使うことは良いことですが、長くて1か月程度です。私は、それ以降、使ったことはありませんし必要だと感じたこともありません。
スポンサーサイト
{
2012/06/09(土) }
去る4月28日に開催した【第2回ディスカスセミナー・ディスカス飼育の理想的な水作りと水質の考え方】の取材記事が6月11日に発売される「楽しい熱帯魚 7月号」に掲載されました。

記事の題名は
水質って何だろう?!
知っているようで深くは知らない
「水そのもの」を読み解く!!
楽熱にしては、かなり踏み込んだ内容です。
セミナーの内容を分かりやすい記事にしてあります。
が!この記事をすんなりと理解出来た人は上出来です。多くの人が「なるほど~~」と勉強になるでしょう。
記事を理解してから熱帯魚屋さんに出かけて「軟水ってなんですか?硬度ってなんですか?」と聞いてみよう!!そんなの答えられて当たり前が、そうじゃないかもしれません。この記事を読んだ熱帯魚屋さんは、真っ先に書店に駆け込むかもしれませんね。
冗談はさて置き、びっしりと5ページに亘る記事を読んで、スッキリしちゃいましょう!!

記事の題名は
水質って何だろう?!
知っているようで深くは知らない
「水そのもの」を読み解く!!
楽熱にしては、かなり踏み込んだ内容です。
セミナーの内容を分かりやすい記事にしてあります。
が!この記事をすんなりと理解出来た人は上出来です。多くの人が「なるほど~~」と勉強になるでしょう。
記事を理解してから熱帯魚屋さんに出かけて「軟水ってなんですか?硬度ってなんですか?」と聞いてみよう!!そんなの答えられて当たり前が、そうじゃないかもしれません。この記事を読んだ熱帯魚屋さんは、真っ先に書店に駆け込むかもしれませんね。
冗談はさて置き、びっしりと5ページに亘る記事を読んで、スッキリしちゃいましょう!!
{
2012/04/23(月) }
第2回【ディスカスセミナー・ディスカス飼育の理想的な水作りと水質の考え方】参加無料
昨年開催しました【ディスカスセミナー・ディスカス飼育の理想的な水作りと水質の考え方】は、初心者も熟練者もディスカス飼育に役立つ知識を得られ、大好評でした。
今回も講師をお招きして、さらに内容を充実させてセミナーを開催させていただきます。
ディスカスに適している水質=軟水
この事は、皆さん知っているでしょう。
では、軟水とは?
硬度とは?
誰でもスパッと回答できるようになります。
軟水=PHが低い水
なんとなく、そう思っていた人はセミナーでスッキリ整理しましょう。
硬度20で弱酸性の飼育水もあります。
貴方の水槽の水質はどうでしょうか?
初めて参加する方は、水道水と飼育水をペットボトルなどの容器に入れてご持参ください。水質検査を行ない、水質を知ることから始めましょう。問題点や改善点があれば、その場でアドバイスさせていただきます。
前回のセミナーで水質検査を受けている方も、何か不明な点がありましたら水をご持参いただければ、再検査いたします。すでに自分で検査を続けていると思いますので、水質データーをお持ちください。今回は、水道水の水質、飼育環境に合わせた対処方法をアドバイスさせていただきます。リバースを使っている方が多いと思いますが、水質の合わせた最適な導入方法を知ることで、さらにレベルアップを目指しましょう。
セミナー会場は、アクアショップes店内を予定しております。参加者が多い場合は、別会場を用意する予定です。参加希望者は、事前にアクアショップesまで、お電話かメールにてお申し込みください。参加費用は、無料です。
第2回【ディスカスセミナー・ディスカス飼育の理想的な水作りと水質の考え方】
開催日程 2012年4月28日(土)15:00~18:00
会 場 アクアショップes
(参加者が多い場合は、変更する場合もございます)
講 師 アクアアルミナ 三井一聖様
講習内容 講義 水質検査の仕方、そしてそこから水質の読み解き方、考え方
水質のコントロールの仕方
水質検査会 受講者持参の水道水、飼育水の検査及びカウンセリング
参加費用 無料
参加資格 ホビースト 初心者も大歓迎です
受講者人数 50名まで
参加申し込み アクアショップesへお電話かメールにてお申し込み。
水質検査のために飼育水と水道水をご持参ください。
主 催 アクアショップes
昨年開催しました【ディスカスセミナー・ディスカス飼育の理想的な水作りと水質の考え方】は、初心者も熟練者もディスカス飼育に役立つ知識を得られ、大好評でした。
今回も講師をお招きして、さらに内容を充実させてセミナーを開催させていただきます。
ディスカスに適している水質=軟水
この事は、皆さん知っているでしょう。
では、軟水とは?
硬度とは?
誰でもスパッと回答できるようになります。
軟水=PHが低い水
なんとなく、そう思っていた人はセミナーでスッキリ整理しましょう。
硬度20で弱酸性の飼育水もあります。
貴方の水槽の水質はどうでしょうか?
初めて参加する方は、水道水と飼育水をペットボトルなどの容器に入れてご持参ください。水質検査を行ない、水質を知ることから始めましょう。問題点や改善点があれば、その場でアドバイスさせていただきます。
前回のセミナーで水質検査を受けている方も、何か不明な点がありましたら水をご持参いただければ、再検査いたします。すでに自分で検査を続けていると思いますので、水質データーをお持ちください。今回は、水道水の水質、飼育環境に合わせた対処方法をアドバイスさせていただきます。リバースを使っている方が多いと思いますが、水質の合わせた最適な導入方法を知ることで、さらにレベルアップを目指しましょう。
セミナー会場は、アクアショップes店内を予定しております。参加者が多い場合は、別会場を用意する予定です。参加希望者は、事前にアクアショップesまで、お電話かメールにてお申し込みください。参加費用は、無料です。
第2回【ディスカスセミナー・ディスカス飼育の理想的な水作りと水質の考え方】
開催日程 2012年4月28日(土)15:00~18:00
会 場 アクアショップes
(参加者が多い場合は、変更する場合もございます)
講 師 アクアアルミナ 三井一聖様
講習内容 講義 水質検査の仕方、そしてそこから水質の読み解き方、考え方
水質のコントロールの仕方
水質検査会 受講者持参の水道水、飼育水の検査及びカウンセリング
参加費用 無料
参加資格 ホビースト 初心者も大歓迎です
受講者人数 50名まで
参加申し込み アクアショップesへお電話かメールにてお申し込み。
水質検査のために飼育水と水道水をご持参ください。
主 催 アクアショップes
{
2012/03/22(木) }
ディスカス飼育をこれから始める場合、まず用意するのが水槽です。
では、どんな水槽を用意すればよいのでしょう。すでに持っている水槽が使えれば、それでスタートしてもよい。
但し、あまりにも小さい水槽では、難しくなります。60×30×36cmという一般的な60cmレギュラー水槽を持っていれば、これを使うことも出来る。でも、水量60リットル程度なので、幼魚サイズを5匹から10匹程度を飼育する場合で、あくまでも一時的に使用できるということになる。サイズが大きくなると給餌量も増えるので、いつの日か、水槽を大きいサイズに変更することになります。この60cmレギュラー水槽で、何年もディスカスを飼育することは出来ないか?答えはNOとなります。絶対無理ということではありませんが、成功する確率が低いので、生き物を飼うことを考えれば、実験的なチャレンジは無意味です。なぜ、NOなのか? ディスカスは、群れで生息する魚です。人間と同じで、コミュニケーションが必要です。水槽で複数飼育していると、よく「喧嘩をする」と言いますが、本来この行動は、ディスカス同士の会話と考えるべきです。強弱の関係が水槽飼育では問題になりますが、この強弱関係もディスカスたちにとって、必要なことなのです。繁殖はディスカスにとって子孫を残す行動ですが、強弱関係の上にペアが成り立っています。強弱関係の無い水槽では、ペアが出来にくいということです。さて、複数飼育をしなければならないディスカスは、何匹が理想でしょう。水槽サイズに関係なく、5匹以上で飼育することが理想です。5匹より10匹、10匹より20匹の方が、飼育しやすくなります。数が多いと強弱関係による弱者へのストレスが緩和されるからです。先ほどは、強弱関係がないといけないと申し上げましたが、数を増やして強弱関係を緩和させると逆のことを言っていることになります。
整理すると、コミュニケーションは必要で、そこには強弱関係が発生します。飼育数が少ないと、強弱関係によるストレスが、少数個体に重く圧し掛かります。3匹で飼育していたとしたら、一番強い子は、2番目、3番目にストレスを与えます。2番目の子は、受けたストレスを3番目の一番弱い子にぶつけます。3番目の一番弱い子は、ストレスの発散方法がなく、ストレスを溜めこんでしまいます。では、2匹の仲の良いペアはどうでしょう?長期間、喧嘩もなく、2匹だけだと、先ほどのコミュニケーションが少な過ぎて、生気を失ってしまいます。ペアだけの環境は、3カ月間を目途に、他のディスカスがいる混泳水槽に戻して、コミニュケーションをとらせなげればなりません。そうする事で、7歳の雌でも産卵させることが出来るくらい、心身共に健康を維持できるのです。
話を戻します。一時的に少ない飼育数は可能ですが、長期飼育環境は、最低5匹以上にしなければなりません。20cmの成魚を60cmレギュラー水槽で、5匹育てるのは、かなり困難になります。60cmレギュラー水槽を持っている場合は、幼魚5匹以上でスタートして、ディスカスが大きくなってきたら、大きい水槽に変更しなければなりません。ディスカスのサイズや数にもよりますが、長くて半年以内と考えましょう。
水槽を新しく用意する場合は、60ワイド水槽(60×45×45)か90cm水槽をお勧めします。60cmワイドなら、20cmクラスの成魚を7~8匹飼育する事も可能です。但し、給餌量に合ったフィルターなどの条件が整っていることが前提です。60cmワイドは、幼魚の育成、成魚の混泳、繁殖水槽など、幅広く使える万能水槽です。特に繁殖するペア水槽は、この60cmワイドが最適サイズです。大き過ぎる水槽だと、稚魚が自由遊泳を始めて、親魚に体着する時に不利になります。
こんなセット水槽を作ってみました。

このセットで、幼魚育成、成魚混泳、繁殖水槽にも使えます。
繁殖水槽に使用しない場合は、90cm水槽や120cm水槽など、大きい水槽でスタートする事もお勧めです。これは、先に申し上げたディスカスの飼育数は多いほど、飼育しやすくなるということです。ディスカスを始めて飼育する人が、幼魚を5匹でスタートする場合でも、これらの大きい水槽でスタートする事ができます。120cm水槽に5匹の幼魚だと広すぎて怯えてしまうでしょう。その時は、エーハイムのスポンジブロックを使用すれば、スポンジブロックを設置する場所を変えることで、ディスカスが泳ぐスペースを自由に設定できます。ディスカスが大きくなったら、スペースを広げる。ディスカスが慣れてきたらスペースを広げる。泳ぐスペースは自在に変更できますし、水量は多いので水質安定という面では優れています。

120cm水槽くらいまでなら市販のガラス水槽が安価で、フィルターもエーハイムなどを使えます。しかし、それ以上大きな水槽の場合は、アクリル水槽になるでしょう。アクリル水槽は、ほとんど市販品という物はないので、オーダーして作ることになります。家のスペースに合わせて、ミリ単位まで指定して作ることが出来ます。大きな水槽の場合は、市販のろ過では間に合わないので、ろ過槽もオーダーして作ることになります。水槽台、水槽、ろ過槽、付属する設備を選び、自分だけのオリジナル水槽ということになります。

この水槽は、アクアショップes店内に設置した水槽です。
2400×850×750(H)の1500リットル水槽で、ろ過槽と合わせると総水量1800リットルになります。ろ過槽には、70リットルのサブストプロのろ材が入っていますが、飼育数が増えた時の為に、最大140リットルのろ材量にする事もできるように作りました。1500や1800の大型水槽は、多くの愛好家が導入しているサイズです。
60ワイドや90cm水槽が、数本になってきたら、集中ろ過システムも優れた設備になります。但し、飼育スタートから、いきなり集中ろ過はお勧めできません。集中ろ過は、複数本の水槽を配管して、一つの飼育水で管理するシステムです。単独水槽は、それぞれ異なる水なので、水質管理方法や管理時期は、それぞれ異なります。集中ろ過の場合は、例えば10本の水槽を一つのろ過で循環させるので、水質管理は、一つのシステムだけで済みます。メンテが楽になり、ろ過も大きいものを設置出来るので、いろいろなメリットがあります。その反面、デメリットもあります。全ての飼育水が同じなので、水質管理に不手際があったり、一つの水槽で病気が出た場合、感染症などの場合は、他の水槽全部に病気を撒き散らしてしまいます。ある程度、ディスカス飼育の経験を積んで、安定した飼育が出来るように飼育者が上達したら、導入すると素晴らしいアイテムとなります。
器用な人なら、自分で集中ろ過を作ってしまいます。

この方は、徐々に水槽を増設していきました。その度に、配管したりするのも、楽しいディスカスライフです。
集中ろ過を作る場合は、ほとんどの方が設計施工まで依頼されます。

設置するスペースや規模などを事前に打ち合わせして、全て組み立てまでご依頼いただきます。
この方は、設置後にご自分で、アクリル板でシステムを化粧加工いたしました。機械的な設備が、とても美しいインテリアに変身しています。
皆さんも自分に合ったディスカスライフを見つけましょう。
では、どんな水槽を用意すればよいのでしょう。すでに持っている水槽が使えれば、それでスタートしてもよい。
但し、あまりにも小さい水槽では、難しくなります。60×30×36cmという一般的な60cmレギュラー水槽を持っていれば、これを使うことも出来る。でも、水量60リットル程度なので、幼魚サイズを5匹から10匹程度を飼育する場合で、あくまでも一時的に使用できるということになる。サイズが大きくなると給餌量も増えるので、いつの日か、水槽を大きいサイズに変更することになります。この60cmレギュラー水槽で、何年もディスカスを飼育することは出来ないか?答えはNOとなります。絶対無理ということではありませんが、成功する確率が低いので、生き物を飼うことを考えれば、実験的なチャレンジは無意味です。なぜ、NOなのか? ディスカスは、群れで生息する魚です。人間と同じで、コミュニケーションが必要です。水槽で複数飼育していると、よく「喧嘩をする」と言いますが、本来この行動は、ディスカス同士の会話と考えるべきです。強弱の関係が水槽飼育では問題になりますが、この強弱関係もディスカスたちにとって、必要なことなのです。繁殖はディスカスにとって子孫を残す行動ですが、強弱関係の上にペアが成り立っています。強弱関係の無い水槽では、ペアが出来にくいということです。さて、複数飼育をしなければならないディスカスは、何匹が理想でしょう。水槽サイズに関係なく、5匹以上で飼育することが理想です。5匹より10匹、10匹より20匹の方が、飼育しやすくなります。数が多いと強弱関係による弱者へのストレスが緩和されるからです。先ほどは、強弱関係がないといけないと申し上げましたが、数を増やして強弱関係を緩和させると逆のことを言っていることになります。
整理すると、コミュニケーションは必要で、そこには強弱関係が発生します。飼育数が少ないと、強弱関係によるストレスが、少数個体に重く圧し掛かります。3匹で飼育していたとしたら、一番強い子は、2番目、3番目にストレスを与えます。2番目の子は、受けたストレスを3番目の一番弱い子にぶつけます。3番目の一番弱い子は、ストレスの発散方法がなく、ストレスを溜めこんでしまいます。では、2匹の仲の良いペアはどうでしょう?長期間、喧嘩もなく、2匹だけだと、先ほどのコミュニケーションが少な過ぎて、生気を失ってしまいます。ペアだけの環境は、3カ月間を目途に、他のディスカスがいる混泳水槽に戻して、コミニュケーションをとらせなげればなりません。そうする事で、7歳の雌でも産卵させることが出来るくらい、心身共に健康を維持できるのです。
話を戻します。一時的に少ない飼育数は可能ですが、長期飼育環境は、最低5匹以上にしなければなりません。20cmの成魚を60cmレギュラー水槽で、5匹育てるのは、かなり困難になります。60cmレギュラー水槽を持っている場合は、幼魚5匹以上でスタートして、ディスカスが大きくなってきたら、大きい水槽に変更しなければなりません。ディスカスのサイズや数にもよりますが、長くて半年以内と考えましょう。
水槽を新しく用意する場合は、60ワイド水槽(60×45×45)か90cm水槽をお勧めします。60cmワイドなら、20cmクラスの成魚を7~8匹飼育する事も可能です。但し、給餌量に合ったフィルターなどの条件が整っていることが前提です。60cmワイドは、幼魚の育成、成魚の混泳、繁殖水槽など、幅広く使える万能水槽です。特に繁殖するペア水槽は、この60cmワイドが最適サイズです。大き過ぎる水槽だと、稚魚が自由遊泳を始めて、親魚に体着する時に不利になります。
こんなセット水槽を作ってみました。

このセットで、幼魚育成、成魚混泳、繁殖水槽にも使えます。
繁殖水槽に使用しない場合は、90cm水槽や120cm水槽など、大きい水槽でスタートする事もお勧めです。これは、先に申し上げたディスカスの飼育数は多いほど、飼育しやすくなるということです。ディスカスを始めて飼育する人が、幼魚を5匹でスタートする場合でも、これらの大きい水槽でスタートする事ができます。120cm水槽に5匹の幼魚だと広すぎて怯えてしまうでしょう。その時は、エーハイムのスポンジブロックを使用すれば、スポンジブロックを設置する場所を変えることで、ディスカスが泳ぐスペースを自由に設定できます。ディスカスが大きくなったら、スペースを広げる。ディスカスが慣れてきたらスペースを広げる。泳ぐスペースは自在に変更できますし、水量は多いので水質安定という面では優れています。

120cm水槽くらいまでなら市販のガラス水槽が安価で、フィルターもエーハイムなどを使えます。しかし、それ以上大きな水槽の場合は、アクリル水槽になるでしょう。アクリル水槽は、ほとんど市販品という物はないので、オーダーして作ることになります。家のスペースに合わせて、ミリ単位まで指定して作ることが出来ます。大きな水槽の場合は、市販のろ過では間に合わないので、ろ過槽もオーダーして作ることになります。水槽台、水槽、ろ過槽、付属する設備を選び、自分だけのオリジナル水槽ということになります。

この水槽は、アクアショップes店内に設置した水槽です。
2400×850×750(H)の1500リットル水槽で、ろ過槽と合わせると総水量1800リットルになります。ろ過槽には、70リットルのサブストプロのろ材が入っていますが、飼育数が増えた時の為に、最大140リットルのろ材量にする事もできるように作りました。1500や1800の大型水槽は、多くの愛好家が導入しているサイズです。
60ワイドや90cm水槽が、数本になってきたら、集中ろ過システムも優れた設備になります。但し、飼育スタートから、いきなり集中ろ過はお勧めできません。集中ろ過は、複数本の水槽を配管して、一つの飼育水で管理するシステムです。単独水槽は、それぞれ異なる水なので、水質管理方法や管理時期は、それぞれ異なります。集中ろ過の場合は、例えば10本の水槽を一つのろ過で循環させるので、水質管理は、一つのシステムだけで済みます。メンテが楽になり、ろ過も大きいものを設置出来るので、いろいろなメリットがあります。その反面、デメリットもあります。全ての飼育水が同じなので、水質管理に不手際があったり、一つの水槽で病気が出た場合、感染症などの場合は、他の水槽全部に病気を撒き散らしてしまいます。ある程度、ディスカス飼育の経験を積んで、安定した飼育が出来るように飼育者が上達したら、導入すると素晴らしいアイテムとなります。
器用な人なら、自分で集中ろ過を作ってしまいます。

この方は、徐々に水槽を増設していきました。その度に、配管したりするのも、楽しいディスカスライフです。
集中ろ過を作る場合は、ほとんどの方が設計施工まで依頼されます。

設置するスペースや規模などを事前に打ち合わせして、全て組み立てまでご依頼いただきます。
この方は、設置後にご自分で、アクリル板でシステムを化粧加工いたしました。機械的な設備が、とても美しいインテリアに変身しています。
皆さんも自分に合ったディスカスライフを見つけましょう。
{
2012/01/28(土) }
すでにホームページにアップ済みのアラリアの写真をご覧ください。
水槽の枠が写っているし、クルッとターンしたところなので尾鰭もクネっと曲がっているし、背鰭もたたんでいるし、写真としては素人っぽいので、正直、掲載するか迷いました。

でも、個体のカラーは綺麗に表現されています。
ちなみに、写真のカラー調整はしていません。RAWではなく、JPG画像で撮影したので、素の写真です。
それならペストポーズの写真を撮り直そうとチャレンジ。

50枚くらい撮影したでしょうか。
でも、1枚も先の写真のような色が出ません。
難しいです!
水槽の枠が写っているし、クルッとターンしたところなので尾鰭もクネっと曲がっているし、背鰭もたたんでいるし、写真としては素人っぽいので、正直、掲載するか迷いました。

でも、個体のカラーは綺麗に表現されています。
ちなみに、写真のカラー調整はしていません。RAWではなく、JPG画像で撮影したので、素の写真です。
それならペストポーズの写真を撮り直そうとチャレンジ。

50枚くらい撮影したでしょうか。
でも、1枚も先の写真のような色が出ません。
難しいです!